教師が違う
思考教育を実践するプロの考師
灘学習院の教師は、全員が正社員です。
思考教育の授業を受け持つ教師の仕事は、アルバイトでもできるような問題解説ではなく、子どもたちが考え続けれるように、時には励まし、ヒントを提示しながら支援することだからです。
子どもたちの考えるモチベーションを維持するためには、常に一人ひとりに最適なサポートを考え続ける必要があり、これは研修や訓練を積んだプロの仕事であって、アマチュアのアルバイトでは不可能だと考えています。
教えるプロではなく考えさせるプロ
思考教育の授業で子どもたちが教室で取り組むのは、簡単には解けない難問です。
まわりのみんなが一生懸命に考えている空気に後押しされるなど、考えるための環境は整っているとはいえ、みんなが同じように正解に辿り着けるわけではありません。
途中で「もうだめだ」と諦めてしまう生徒が出てきます。
そんな子どもの変化を見逃さず、どこまで考えたのかを確認しながら、その先を考えるように促したり、途中のプロセスで間違ったところに気づかせること。これこそが灘学習院の教師(=考師)の役割です。
研修を通して思考教育の原点を確認
灘学習院の教師は全員、毎週2回、合計5時間程度の研修を受けています。
研修内容は、問題の解説法や教え方の指導などではありません。「考えて、考えて、考え抜く」ことにより、子どもの力は必ず伸びる。この灘学習院の理念を、教師が自分の信念に高めることが、研修の一番の目的です。
その上で、授業で取り上げる問題を使って、子どもたちが間違いがちなポイントを議論します。
子どもの立場や状況を共有し、子どもの思考が止まりかけたときに、どんな問いかけをすればよいかをディスカッションします。こうした研修で鍛えられた灘学習院の教師は全員が、子どもたちの頭を動かし続けるプロなのです。