教師が違う
教えるのではなく、子どもと一緒に考えます
お子様がご家庭で宿題をやっていて「分からない」「教えて」と言ってきた時、あなたはどう答えますか?
子どものためと思って丁寧に説明したりしていませんか?
灘学習院の教師は授業で子どもから同じように聞かれても、答えを教えたりすることはありません。
なぜなら子どもが「分からない」と思った瞬間が、考えるための最高の機会であり、思考のスイッチが入るタイミングだと考えているからです。
思考教育の授業における教師の役割
思考教育の授業では、簡単には解けない難問に挑戦してもらい、教師も子どもたちと同じ問題を考えています。
教師の役割は、問題の解き方を解説することではなく、子どもたちが考え続けられるようにサポートすることなので、躓きそうなポイントや想定される質問に対応できるように、子どもたちの目線になって考え続けます。
それと同時に子どもたちの様子をつぶさに観察しています。
集中力が切れかけている子ども、手が止まっている子どもが増えてきた時が教師の出番となるのですが、決して解き方を教える訳ではありません。
常に子どもたちが主役です
思考教育の授業では、常に子供たちを主役に据えて、教師は聞き役に回るくらいのスタンスを取っています。
手が止まっている子どもがいれば、「どこが分からないの?」と聞くのではなく、「どこまで分かったの?」と問いかけます。
自分が分かっている内容を人に説明することで考えが整理でき、続けて考えることができる子もいますが、理解度に応じたヒントを少し提示してあげるだけで、大抵の子どもは再び問題に向き合うことができるようになります。
大切なのは、子ども一人ひとりの理解レベルが異なるので、どのような状況にも対応できるように子どもと一緒に「考える」ことと、間違っていても決して否定はせずに、考え方のベクトルを正しい方向に導いてあげることだと思います。